タイ

2016年08月11日

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今回のタイ・バンコク旅は4泊5日。

2月10日(水)の9時に成田を出発し、バンコクに14時着。
帰りは2月14日(日)の11時にバンコクを出発し、成田に19時着というスケジュール。

アジアに行く時はいつもこれだが、LCCのエア・アジア。
機内では機内食も出ないし、何のサービスも無いが、ひたすら寝るか本を読むかの時間になるので、
席が狭いことを除けば気にはならない。
個人的には、客室乗務員がキビキビ動いているから割と好感を持っている。
今回は、相方の竜さんが行きの飛行機の中で、女性に手紙を渡すか渡すまいか迷っていた。
相変わらず、性の部分で積極的である。

ホテルはMRT(地下鉄)「アソーク」駅・BTDスクンビット戦「レンブラント」駅近く、
※「大阪」と「梅田」、「福岡」と「天神」みたいな、ほぼ同じ場所にある関係。
レンブラントホテルというところに泊まりました。

中級ホテルで、泊まる分には不自由しませんでした。
バンコクに詳しい人にどこに泊まるか聞かれて、「レンブラント」と答えると、
皮肉交じりに「いいホテルに泊まりますね。」と言われたのですが、
僕も30を過ぎてますし、さすがにバックパッカーみたいなホテル選びは出来ません。
最低限綺麗で、観光(僕の場合はクラブも含めて)のアクセスがいい場所という視点で選んだので、
内装やサービスなどホテルとしての質が格別良かったとは思いませんが、十分合格点です。
(最終日の夜に高級ホテルのバーに行く機会があったのですが、上を見たらキリが無いと思いました)

日本人カップルもちらほら見られましたので、家族での旅行なんかも含めて、
割とお勧めできるホテルかと思いました。
逆に、若い男性だったり、女性を買いに行ったりする男性であれば、
もっと安いホテルでもいいのではないでしょうか。

ちなみに、値段は、航空券+ホテル代で1人10万を切りました。
部屋は男性二人それぞれ別の部屋を取っています。
上記の通り、切り詰めればもっと安くなるのだろうと思います。

目的は、バンコクのクラブ巡り・夜の街の散策、
観光地としては、バンコク市内の王宮、バンコクから足を伸ばしてアユタヤ遺跡・パタヤビーチ。
タイ料理も食べたいし、4泊5日で足りないかも?と気にしてましたが、
結果、若干駆け足気味だったことを除けば、おおよそ満足する旅となった気がします。

旅の前説としてはこんなところでしょうか。

さて、最後に、相方の竜さんについて、少しだけ話をしておきます。
※「タイ」「クラブ」とかで検索した時に、今回から僕のブログを読んでくれる人もいるかもなので。

竜さんは、このクラブでお馴染みの僕の元相方です。
僕のブログは、当初女性をクラブでナンパすることを綴ったもので、
そこから、僕の興味に伴って話がズレて、現在は日本国内や海外のクラブを見学に行き、
かつその旅行先での旅日記を書かせてもらっています。
竜さんは、長らくクラブに一緒に行ってナンパをする友達でした。
呑気で考えなしで大胆な行動を取る彼は、僕とは性格が反対で非常に魅力的に映り、
意気投合して頻繁にクラブに行きました。
このブログを通じても沢山の男性の知り合いが増えましたが、
人付き合いの悪い僕でも唯一仲のいいと言っていい彼です。
海外旅行としてはタイの前に、台湾に行っています。
まぁ、この時はとても楽しくて、結構な旅行好きの僕でも一番の思い出です。

【台湾クラブ日記シリーズ】

No.101 台湾クラブ放浪記 ~前奏曲(プレリュード)~
No.102 台湾クラブ放浪記 ~夢想曲(トロイメライ)~ @Myst
No.103 台湾クラブ放浪記 ~練習曲(エチュード)~ @babe18
No.104 台湾クラブ放浪記 ~哀愁曲(エレジー)~ @box
No.105 台湾クラブ放浪記 ~円舞曲(ワルツ)~ @Luxy
No.106 台湾クラブ放浪記 ~間奏曲(インテルメッツォ)~ @Muse
No.107 台湾クラブ放浪記 ~夜奏曲(ノクターン) ~@babe18②-前編
No.108 台湾クラブ放浪記 ~狂想曲(カプリッチオ) ~@babe18②-後編
No.109 台湾クラブ放浪記 ~助奏曲(オブリガート) ~@Spark
No.110 台湾クラブ放浪記 ~幻想曲(ファンタジア) ~@LAVA
No.111 台湾クラブ放浪記 ~輪舞曲(ロンド) ~@LAVA-後篇
No.112 台湾クラブ放浪記 ~小奏鳴曲(ソナチネ) ~@LAVA from side-Dragon①
No.113 台湾クラブ放浪記 ~奏鳴曲(ソナタ) ~@台北市内 from side-Dragon②
No.114 台湾クラブ放浪記 ~超絶技巧曲(トランセンダンテ) ~海外ナンパのマストアイテム集 
No.115 台湾クラブ放浪記 ~鎮魂歌(レクイエム)① ~台北101 from side-Dragon③
No.116 台湾クラブ放浪記 ~鎮魂歌(レクイエム)② ~台北市内某ホテル from side-Dragon③
No.117 台湾クラブ放浪記 ~終奏曲(フィナーレ) ~台湾クラブ案内とルール

【台湾旅日記シリーズ】

台湾旅行編 其の一 桃園空港~台北駅~西門町
台湾旅行編 其の二 台北の地理と地下鉄利用
台湾旅行編 其の三 九份
台湾旅行編 其の四 龍山寺~二二八和平公園~台北101
台湾旅行編 其の五 永康街・頂好周辺
台湾旅行編 其の六 永康街・頂好周辺②
台湾旅行編 其の七 故宮博物館~士林夜市
台湾旅行編 其の八 小林髪廊~台北101展望

ここ二三年は僕の方がナンパから引退し、
彼はまた別のパートナーとクラブでナンパをしているようですが、
今回のように、「タイに行くけど、一緒に行く?」と聞くと、二つ返事で一緒に来てくれます。
昔みたいにベタベタな関係では無いですが、(タイ旅行で空港で別れて以来半年くらい会ってないです)
僕にとっては数少ない気心知れた友人です。

今回は、旅行の計画や予約についてすべて僕に丸投げし、
タイの風俗情報だけを念入りに調べる徹底ぶりで、僕の知らないタイ情報を事前にキャッチし、
また、実際現地ではタイ人女性とすったもんだのやりとりをしていました。
台湾の時と違って、僕が女性と関わる気が無いものですから、
その部分ではかなり揉めたりもしました。
まぁ、そのあたりもこれから書ければと思います。

【旅行スケジュール】

1日目
昼・・・キックボクシング鑑賞
夜・・・ナナ・アソーク地区のクラブ「クライマックス」「レベルズ」

2日目
昼・・・パタヤビーチ
夜・・・ナナプラザ・クラブ「スクラッチドッグ」

3日目
昼・・・アユタヤ遺跡・バンコク市内百貨店
夜・・・RCA地区のクラブ「ルート66」「オデッセイ」「オニックス」

4日目
昼・・・バンコク市内観光
夜・・・スカイバー

ざっくりこんな感じです。
昼の観光は概ね満足、クラブについては、僕の期待していたものと違った部分があって、
モチベーションが下がったりした部分もあります。
また、相方竜さんとは別行動の部分が多くあり、
僕が昼間上記のスケジュールで活動している間、
疲れてホテルで寝ているか、女性を求めて各種風俗に出入りしています。
折角タイに行ったのに、風俗に行かない僕を竜さんは散々非難しました。
あらかじめ行かないと僕は伝えていたのですが、冗談だと思っていたようで、
彼は怒り心頭でした。その部分では合わせられなくて申し訳なかったです。

このブログの主題であるクラブの部分では個人的に考えたこともありました。
たぶんブログを面白おかしく書くなら、夜の遊びはクラブではないということも含め・・・。

その辺り少しずつ書いていきます。
まずは、一日目の夕方、「キックボクシング鑑賞」と
日本人に人気のバッポン通りの「タイレストラン」からです。

よろしくお願いいたします。

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2016年08月08日

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前回、結婚の報告をさせてもらった。
このブログを数年書いてきて、当初はクラブナンパのブログだったから、
そんな元遊び人の結末は一例であるが示せたと思う。
結婚自体が幸せか分からないが、そうありたいし、
そう思ってもらえるような人間に僕自身がならなければとも思う。

この1年ほどについては僕のプライベートなんて書いてこなかったけど、
日常生活ではクラブとは疎遠になっていたし、これからも同じなのだが、
それは日常においての話で、海外のクラブがどうなっているのか、
その部分には未だに興味が残っている。

そんな中、今回のタイ編である。

タイのクラブの実態を知っていれば、
既婚者なのに、タイなんて大丈夫か?と思われる人もいるだろう。
その辺りをこれから書いていきたい。

本当にここ数年忙しすぎる毎日で、
(あの、毎日のようにブログを更新したり、毎週末クラブに行ってた日々はなんだったのだろうと思う)
やっとこさ一週間の休みが手に入ったので、
このブログにも今まで書いてきた海外クラブ旅に行くことにした。

なぜ、タイに決めたのか、
アジア圏でクラブが盛り上がっていそうなところで残すは・・・といった感じ。
観光場所もあるしご飯も美味しそうだし。

ヨーロッパや北米南米でもいいのだが、
お金と時間のことを考えると、そこそこ近場でとなり、やはりアジアで落ち着く。
ただのサラリーマンなので、そこは致し方無しだ。
ここ数年は、オリンピックが開かれるブラジルに行きたいと思っていたが、
結局叶わなかった。

細かいことを言えば、体が弱いので、長期の飛行機が嫌だとか、
寒いところが苦手なので、暖かいところとか、まぁ、そういった事情もある。

クラブのことを言っておくと、
今まで僕の行った韓国台湾ベトナムの3国のいい部分のみが抽出されて
ミックスされたような雰囲気を僕は感じていて、
独身最後の旅にはふさわしい集大成になるのではと思っていた。

韓国・台湾に行った際には、日本とは違う雰囲気に圧倒された。
韓国では、ジャンルとして、エレクトロやトランス系のクラブが多く、
音楽に精通していない僕には馴染めないところがあったものの、
音楽好きな国民性などはクラブ向きで好ましく思った。
ボックス席を貸し切って友達とワイワイやる感じは、
日本のクラブではVIP席のみだけで敷居が高いものだが、
向こうの人には普通のことらしく、ナンパが跋扈してない感じも僕には新鮮に思えた。
伴って中規模くらいのクラブが多数あった。

台湾では、アジア最大級ともいえる規模の大きいクラブが幾つかあったり、
内装も想像を超えるくらいの美しさだったり
最新の技術を使った照明なんかは日本のクラブなんて足元に及ばないと思ったりした。
合間のショータイムが充実していたり、
ダンサーや素人参加型のお立ち台での幕間は楽しかった。
あと、今となっては懐かしく思えるが台湾のギャルを2人程お持ち帰りしたくらいナンパがうまくいった。

台湾韓国は経済の規模感では日本より格下なのに、
クラブという面ではだいぶ先を行っていた。
日本には風営法があって、規制がかかってるのもこの業界の成長を止めているような気がしました。
最近、クラブも大々的に深夜営業がOKになったので、また何か変わるかもしれないとは思います。

ベトナムは韓国台湾には劣るものの、後進国特有の売春の匂いがあったり、
それはそれで、東南アジア系のクラブらしい、淫らな雰囲気があった。
結局、時間がなくて、このブログでは報告できなかったが、
現地のベトナム人に案内され、
DJカフェという謎の形態のクラブを見に行ったり、
大学生が集うライブ会場に飛び入りで参加して、
tottemodaisuki doraemonと数十人の前で歌わされ、拍手喝采を浴びたりした。
クラブ?と思えるものもあったが、所謂クラブでは、
売春婦から舐めるような目で見られたり、ちょっとした恐怖も味わったりした。

そんなわけで、今回のタイだ。
タイは旅行において日本人男性に人気がある。
それは、性風俗が充実していて、はまってしまう人が多いからだと思う。
実際、タイに行くことを決めて、会社や友人に行くことを報告すると、白い目で見られた。
「いや、そういうことをしに行くのではないのだ」と言い訳めいたことも最初は言っていたのだが、
事実はどうあれ、常識的に考えてそのように捉えられるのは当たり前だから、
最後の方は「女性を買いにタイに行きます。」と言うことにしてしまった。

とはいえ、実際、そんなつもりは一切なく、
というか、そんな誘惑があったとしても跳ねのけるような強靭な精神を僕は持ちたい。
散々ナンパに講じて多くの女の子と遊んできたことを知っている嫁に、
君以外に抱く女などいないということをしっかりと証明するチャンスとさえ思った。
元々、日本にいたって売春は嫌いなのだ。
女の子を買うという行為が好きになれないので、場所が移ってもそれは変わらない。

ただ、売春が許されているタイのクラブを巡り、
魅惑的な女性に誘惑される可能性も、現地のタイギャルに逆ナンされる可能性もある。

それを超えてこそ、僕は愛を誓えるのではないかと思った。
最初は、貞操帯である鉄のパンツを履いてタイに行こうかと思っていた。
股間の部分に鍵穴がついていて、ロックを外さなければ脱ぐことは出来ない。
鍵を日本に置いていき、タイに旅立つというのも考えたのだが、
嫁(当時は結婚前)から、「タイは暑いから蒸れるよ。
一週間も脱がないで変な病気になったら、どうするの?」と怒られた。
操を立てると言う意味ではベストなアイデアだと思ったのだが。
ただ、そんな物理的なものに頼らず、自分の意思で股間を守りたい。
そして、堂々と日本に帰国し、綺麗な体で嫁を抱きたい。

そんな気持ちでタイに旅立つことにした。

独身最後の旅というのもあり、自分の手堅い知り合いに声をかけたが、
やはり平日に一週間弱の休みを取ることは不可能で、
唯一付き合ってくれたのが台湾にも一緒に行った竜さんだった。

台湾に行った時は本当に楽しくて、僕の何回か行った海外旅行でも一番ベストだと思えるほど、
今でもいい思い出だが、彼の同行はその再来を予感させる。
僕と違って相変わらず性に貪欲な彼のマインドは、
性風俗の跋扈するバンコクでは何か事件を起こしてくれるだろう。

実際、彼はタイに旅立つ前には、僕に旅行の予約やらスケジュールの組み立てを任せ、
一人入念な風俗情報を知り合いに聞いたりネットで調べたりしていた。

当初の予想通り、結果的に珍道中になったので、まぁ、良かったのだが。

というわけで、少しずつですが、タイ・バンコクの事を書いていきます。


タイトルの「ハングオーバー」は直訳で二日酔い。
上記映画はB級の低予算映画だが、続編が三作作られる程、ヒットした。
結婚を二日後に迎える主人公と仲間三人が、独身最後のバカ騒ぎ(バチェラー・パーティー)をしに、
ラスベガスへ向かい一夜を過ごし、朝目が覚めると、
借りていたホテルのスイートルームはめちゃくちゃ、主人公は行方不明で、一人は前歯が無くなっており、
部屋には何故かトラがうろついていて、風呂場で赤ちゃんが泣き叫んでいた・・・。
いなくなった主人公を探しに、皆で断片的な記憶を探っていくというお話。

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2014年02月14日

クラブ日記No.112から続く、ワタクシ御子柴と一緒に台湾に行った相方竜さんのナンパ奮闘記最終章。
クラブ日記No.112では、有村架純似の清純系台湾女子との出会い、そして、
No.113では女性を落とそうとあれこれ頑張った挙句「即」に失敗した話、
No.114では僕がクラトロさんのブログから仕入れた情報を元に竜さんにナンパグッズ(?)を渡した話。
そして、今回が最終回。果たして結末はどうなるのか・・・。
散々引っ張っておいて壮絶なオチが待っているのだろうと、もし期待させていたらすみません。
このブログは実話を元にしたフィクションという形で書かせてもらっているので、
まぁ、現実はこんなもんだよね・・・っていう終わり方です。がっかりさせたらごめんなさい。
だけど、「現実は小説より奇なり」。意外な方向に話は進むかも。
・・・なんて、色々煽っておいて結果はこんな感じに。それではどうぞ。

9月某日土曜日(台湾滞在四日目)夜7時 @台北101 from side-Dragon

前日夜に台北101近くのクラブLAVAでナンパをした俺は、台湾女子への声かけに成功した。
緊張するも自分なりに頑張ってホテルに連れて帰ろうとしたのはご存知の通り。
だけど、残念ながら失敗した。ただ、別れ際に女の子の方から「明日ご飯に行こう」と誘われた。
女の子の意図は分からない。2日後に日本に帰る俺と会う意味があるのか、
俺に好意を持っているのか、ただ日本人ってことだけで引きがあるのか全然読めやしない。
LINE IDを交換して次の日に連絡を取り合い、会うことになった。
リップサービスや音信不通になる可能性だって十分考えられたのに、本当に会うことになった。
正直言ってどうなるかは分からない。ただ、同行者の御子柴さんは「うまくいくかもしれませんね~。」と
何も考えていないアホ丸出しの顔で期待感を煽る。
俺の心配などどこ吹く風、「あの可愛い女の子が自分の腕の中で眠るとしたら、とても興奮しますね。」とか
「あの子の体のくびれすごかったですよね。脱がしたら相当だろうな~。」と下ネタのオンパレード。
最初は「このバカは何言ってるんだろう?」と思っていたのだが、
最終的には俺も鼻息荒く「絶対に連れ帰りますよ。」と啖呵を切った。
その御子柴さんからスージー(台湾女子のイングリッシュネーム)と会う前に呼び出され、
御子柴さんの部屋で「日本のお菓子」と「入浴剤」、そして「指さし単語帳」を手渡された。
まさか御子柴さんがこんなに用意周到に準備をしていることに驚いたし、
「最近は日本でナンパしてない」という割には「やる時は徹底的にやる」というスタンスは変わってないようだ。
俺は自分の部屋に「お菓子」と「入浴剤」を置きに帰り、「指さし単語帳」だけ持ってホテルを出た。
時間は夜7時10分前。
待ち合わせはスージーと出会ったクラブLAVAの前。俺はホテルから歩く道すがら考える。 
たぶん今日が最後のチャンスだろう。三日間クラブに行ったが特筆すべきナンパは無い。
四日目の今日、スージーとのアポで何も起こらず、その後クラブに行っても持ち帰りなんてきっとできない。
今やらずにいつやるんだ?今日こそ俺は決めてやる。
俺は静かに闘志を燃やしながら、LAVAに到着する。
スージーは既にいて、十メートル以上先から笑顔で手を振っている。
ちょっとはにかんだ笑いが彼女のウブさを感じさせる。やっぱり可愛い。
服装は花柄のワンピース、そんな無垢な少女のような格好もとても似合っている。
「今日は俺と会ってくれてありがとう。」不自由な英語でそう伝えると、
「私もRyuと会いたかったよ。」と嬉しい返答。幸先がいい。
LAVAから台北101に歩きながら、スージーは言う。
「Ryuは何が食べたい?」
当たり前だが、俺はこの近くのお店なんて一つも知らない。
相手にお任せするしかない。「スージー、君を食べたいよ。」と思ったが、
あまりに直接すぎるから言うのはやめておいた。
スージーは言う。「台北101の中だと、パスタ・ラーメン・台湾料理・点心に和食・・・」
こういう時はやはり洒落た店に入った方がいいのか、色々考えていると、
日本の店を発見する。その名は「梅光軒」。旭川ラーメンと表に書いてある。
「日本のラーメン屋ね。美味しいのかな?」スージーは興味ありげに言う。
ラーメン屋で女の子を口説く?そんなこと聞いたこと無い。
だけど、スージーは店の中を覗きながらニコニコしている。南無三、彼女の行動に委ねるか。
正直、門外漢な俺ではどこの店に入っても一緒だろう。
ここで軽くご飯を食べて、飲み直しにどこかに行って、そしてホテルに連れ帰る・・・。
非常に簡単だ。言葉だけなら。

お店に入ってカウンターに腰かけながら、周りを見渡す。
日本の店だからというよりも、台北101に入っているお店だからという理由だからだろうが、
清潔感があって、店員も元気いっぱいという感じではなく、若干のスマートさを打ち出してくる。
台湾の地場のラーメン屋よりきっとオシャレなんだろう。
カウンターでスージーと隣り合わせに座り、一つのメニュー表を二人で持ちながら見る。
中国語は読めばなんとか分かるのに、スージーが一つ一つ丁寧に説明してくれる。
「日本でも漢字っていうのがあってね。中国語も読みだけは出来るんだよ。」なんて言うのは野暮ってもんだ。
敢えて知らない振りをして「これはどういう意味なの?」「それは美味しいの?」と会話をつなぐ。
今のところ、全てはノープログラム・問題無し・モーマンタイだ。
・・・だけど、ここで悲劇は起きた。
店員に注文をしていた時、「塩ラーメンと味噌ラーメン、餃子と北海道コロッケ、
俺はビールで・・・スージーは何飲む?」という俺の問いに「私ウーロン茶!」とスージー。
えっ!お酒飲まないの?
驚く俺に「私お酒飲めないもの」と。
マジっすか・・・俺はテンションが下がるのを感じた。確かにクラブでも飲んでなかったかも。
酒を飲ませてベロンベロンに・・・というつもりは無いが、
アルコールを入れて多少の理性を飛ばしていただかないと。
ってことは、この後二軒目で飲み直すこともできないじゃん!!
さっきまでいい感じ!だと思ってたのに、早くも暗雲が立ち込めてきた。
っていうか、絶対無理だ。
日本でだって、今まで女の子と飲まないで連れ帰ったことないし・・・。
俺は早くも試合終了のホイッスルが吹かれるのを感じていた。
っていうか、早くないか?まだ会って30分も経っていない。
ちなみに、俺の注文した塩ラーメンは塩が利いていて美味しかった。
たぶん自分の涙の塩味も混ざっていたと思う。
それでも、せっかくここまで来てくれたスージーにも申し訳ないし、
その場は努めて明るく、陽気な日本人として振る舞った。
一時間ほど経ち、店内も賑やかになってきた頃、
回転率の速い店では居心地が悪くなってきたので場所を移す。
とはいっても、酒が飲めないスージーをバーや居酒屋に連れてはいけない。
だから、近くにあったスターバックスに入ってコーヒーを飲むことにした。
注文したコーヒーは日本と変わらず、ほろ苦い。今日のアポを表現する味に笑いが出る。
ラーメン屋→スターバックス→泊まっているホテル、どう考えても正常なルートではない。
このままでは普通の健全なデートで終わってしまうだろう。
何も起きず、ホテルに帰ったら御子柴さんにプッと笑われるのか・・・、
あのバカ面を思い出していた時、ふと頭をよぎる。
俺にはまだ最終兵器があるじゃないか。御子柴さんに託された一連のグッズ達。
まずは手元にある「指さし会話帳」だ。
おもむろにスージーの前で取出し、中国語を試みる。
台北101→タイペイイーリンイー
士林夜市→スーリンイエス―
龍山寺→ロンサンスー
こんな感じで地名を読みながら正しい発音を教えてもらう。
普通に楽しい。俺の下手な中国語にスージーはクスクス笑いが止まらない。
この本は非常に便利だ。
「食事」のページには台湾料理が写真入りで載っていて、
臭豆腐→チョウトウフ
蠣仔煎(牡蠣入りオムレツ)→オーアーチェン
焼餃子→クオティエ
こんな感じで読み方と一緒に書いてあり、非常に分かりやすい。
御子柴さん、これナンパ用じゃないよ・・・。普通に旅行で使うやつだよ、全く使ってなかったけど。
「仲良くなる」のページには
您(あなた)→ニン
魅力的→ヨウメイリーダ
とあったからこの二つを連続して指さしたら「やだ~」と肩をバシっと叩かれた。
前言撤回、やっぱりこれナンパ用だ。
その下に、
性感(セクシー)→シンカン
とあったのでこれまた「あなたは性感」と指さしたところ、ちょっと際ど過ぎたかと思ったが、
またしても「やだ~」と肩をバシッと叩かれた。うんうん、やっぱりこれナンパ用だな。

こんな感じでその場はとても盛り上がった。この本だけで1時間以上会話した。
急激な和みでスージーとの距離感もグッと狭まった感じだ。
だけど、そんないい雰囲気をぶち壊すように、
店員がやってきて「ここは22時で閉店です・・・。」と。
本当に水を差された感じだ。せっかくキャイキャイ騒いでいたのに。
22時という時間も家に帰るにはいい時間だ。
俺は「もうダメだな」と思いながら店を出て台北101からも離れ、
待ち合わせをしたLAVAに戻ってくる。
そして、近くのモールにあるベンチに腰かける。
そろそろ別れの時間だ。昨日もこの場所でそう思った。
だけど、昨日と違うのはスージーがちょっと帰りたく無さそうな顔をしていることだった。
「それじゃ、今日はありがとう。楽しかったよ、バイバイ。」そんな風に言ったら悲しそうな顔をするかもしれない。
そんな雰囲気だった。
もしかして、ホテルに誘えばついてくるのかもしれないが、誘い方が分からない。
あまりに「ホテルに行こう」はおかしすぎる。
御子柴さんはクラブで女の子を直接誘ったらしいが今俺が言ったら変だ。
御子柴さんのニヤケ面を思い浮かべながらそう思っていると、ふと頭をよぎる。
俺にはまだ最終兵器があるじゃないか。日本のお菓子と入浴剤。
「日本のお菓子があるんだけど、ホテルに来ない?」このフレーズを言うしかない!
俺はドキドキしながら、またしても困った時の「指さし単語帳」とばかりに、本を開き、
スターバックスの続きを再現する。
ベンチに座って、やっといい場面が出来上がる。
「指さし単語帳」の「お菓子・デザート」のページに差し掛かった時だった。
台湾名物の「パイナップルケーキ」「カスタードタルト」などを発音しながら、
思い切り「今ふと思いついだんだけどさ~」くらいのテンションでこう言った。
「そういえば、日本からお菓子を持ってきたんだけど、興味ある?」
今思えば相当の棒読みだったのだが、幸い不慣れな英語と言うことで全くバレてはいないはず。
「どんなのがあるの?」スージーは興味津々だ。
「ここからホテルが近いから今から行こう」こう言うと「いいよー、行こう行こう。」スージーはノリノリに。
えっ!いいのかー。俺は興奮を抑えきれず、全身が震えるくらいに喜びたかったが、
なんとか抑えてベンチを立つ。
それにしても恐ろしきはこの禁断の魔術書だ。悪魔の本とも地獄の辞典とも言っていいだろう。

十分後、俺とスージーはホテルに居た。
台湾人と日本人と人種が違えど、男と女・・・。二人きりになった俺達は部屋に入った瞬間、熱い口づけを交わし、ベッドに倒れこむと抑えつけていた感情が噴き出るように相手を貪りあった。
・・・なんてね。ならなかったんだなぁ、これが。

というわけで続きはまた今度。 (つづく)


↓思いのほか長くなってしまったので一旦切ります。次が本当の最終回です。
引っ張ってごめんなさい。
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2014年02月09日

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クラブ日記No.113・No.114の続き。
引き続き、前半は相方竜さんの視点で。
そして、途中からは、海外ナンパのためになるアイテムをご紹介。

9月某日曜日(台湾滞在4日目) 18時 @台北101  from side-Dragon


台湾滞在3日目の夜にクラブで会った台湾女子・スージーと
出会った次の日の夜にご飯を食べに行くことになった。
相手は有村架純に似た清純系でなおかつモデル体型と非の打ちどころのない
素晴らしいスペックの女の子、しかも、自分に食いつきがあるようで、
LINEでのやり取りも言語翻訳アプリをわざわざ駆使して、
返事を送ってくれるという丁寧さ。
台湾滞在中に肉体関係にもっていけるかは、
初日にいい流れのままホテルに連れ帰らなかったため、若干可能性は落ちたが、
それでも全くゼロという気がしないでもなかった。

御子柴さんはそれを察してか、「竜さん、頑張って!」と応援してくれるのだが、
「そのアポ、一緒に行きましょうか」と言い出す始末でちょっとウザかった。
それでも、何とかしてホテルに連れて帰ってこれるといいね!という気持ちを前面に出しており、
「アポに行く前に僕の部屋に立ち寄ってください。」と不敵な笑みを浮かべて消えて行った。
御子柴さんのことだから、コンドームとか、下手をすれば大人のおもちゃをくれるとか
そういったギャグを繰り出してくる可能性が高かったが、付き合い上仕方なく御子柴さんの部屋を訪ねた。

部屋をノックして中に入ると、御子柴さんは「お待ちしていましたよ。」とニヒルな笑いを浮かべる。
約束の7時まで時間もなかったが、そんな俺におかまいなしに、
「まぁ、そこに座ってくださいよ。」とソファに座ることを提案する。
御子柴さんはというと、旅行用のスーツケースを持ち出し、なぜかベッドに転がした後、開封し始めた。
「僕、日本から色々小道具を持ってきたんですが、結局使いませんでした。
だから、これを竜さんに託します。使えるようだったら、使ってください。」
そう言って、御子柴さんは四次元ポケットから次々にひみつ道具を取り出した。
御子柴さんがどこぞの猫型ロボットに見えたのは言うまでもない。

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さて、一旦話を引き取り、私御子柴に解説させていただきたく。
僕は台湾に行く前に用意周到に各種の小道具を用意した。
それらは以下に紹介するものだが、すべて受け売りで僕のオリジナルではないことを
明言しておく。
このブログを読んでくださっている方の中にもファンがいると思う、
海外ナンパの先駆者、ブログ「ナンパはスポーツ No girl No life!」
clubtropixxx(クラトロ)さんだ。
台湾・タイ・ベトナムなどの海外でナンパをして結果を残されている方。
彼が海外ナンパのハウツーとして書いた記事
世界よこれが日本のナンパ師だ!海外ナンパに役立つ11の最強TIPS
これが最強に素晴らしい教科書になっている。
ある程度親日だったり日本バリューが通用するアジア諸国であれば、
これらの道具を駆使すれば、相当ナンパの成功率は上がると思う。
ブログを見れば分かる通り、クラトロさん自身ユーモア溢れる方だし、
語学も堪能そうだから結果が出ているということもあるけど、
その点を差し引いても絶対に+になるはず。
海外でナンパしたかったら、この記事は絶対読んだ方がいい。
予習が出来て本当に良かったと思う。パイオニアはいつだって偉大だ。

ちなみに僕が持って行ったものとは・・・

①日本のお菓子(クラトロさん記事・TIPS①&⑩)


上記、「コアラのマーチ(ロッテ)」「じゃがりこ(カルビー)」の他、
「きのこの山・たけのこの里(明治)」「キットカット(ネスレ)」「ハッピーターン(亀田製菓)」 などを持ち込んだ。
ロッテは韓国、ネスレはスイスの会社なんだけど・・・。
それでも、日本っぽいっていう理由で持って行ったが、
いくつかは同じアジア圏だけあってコンビニでも売ってました。

「日本のお菓子あげるから、ホテルにおいでよー。」と
悪いオジサンが子どもを誘拐するような誘い文句が使えるはずだ。

これだけならまだしも、台湾人には絶対に分からないだろう
有名パティシエ辻口博啓が自由が丘に開いた豆菓子店「フェーブ」のお菓子まで持参していったが、
さすがにこういうのは要らなかった。台湾女子にあげたけど、反応は「?」って感じだった。
そりゃそうだよね・・・。
http://feve-jiyugaoka.jp/products/list.php

②日本の入浴剤(クラトロさん記事・TIPS①)

左は「登別温泉」とか「別府温泉」とか書かれた、
各温泉の温泉エキスを凝縮した入浴剤。
そして、右は女の子受けしそうなハート型の入浴剤。

「日本の温泉入りたくない?だった、ホテルにおいでよー。」と誘い出せばいいと
思っていたが、左のご当地温泉の入浴剤は結果お蔵入りとなった。

クラトロさんの記事には登場しないアイテムだが、
日本っぽいつかみのアイテムとして持参したが無意味に終わった。
右側の入浴剤を台湾女子にあげたけど、ピンと来ていなかった。

③指さし会話帳(クラトロさん記事・TIPS④)

僕は左のminiの方を持参。これでも十分事足りるくらいの分量があった。
単語から短文まである程度網羅されており、本の名前通り、
指さしで会話が出来そうなくらい。
これ、次回記事で再登場するんで要チェック。

どうでもいいけど、「我爱你!」(ウォーアイニー・アイラブユーの意)だけ覚えておいても損は無い。
クラブ内ではめっちゃ使ってた。そして、台湾女子をドッカンドッカン笑わせた。
日本でも外国人が「アナタノコト、スキデース。」って言ってたら笑っちゃうのと一緒だと思う。

④発光ブレスレット

クラブで使おうか迷ったけど、結果使わず。
日本のクラブではよく配られることがあるが、台湾では一度も見なかったので使用は控えました。
目立ちたかったら使える気もしないでもないけど。

これはクラトロさんの記事には登場しないです。

ちなみに、相方竜さんも僕もクラトロさん記事・TIPS②のメッセンジャーアプリ「LINE」「whatapps」は
インストールしていたし、
クラトロさん記事・TIPS⑦のホテルの立地もクラブ街(台北101近く)だったから、
この点も教科書通りだった。

アプリについてはナンパする上では必須。
本当にLINEが流行る数年前に比べて、ナンパそのものがしやすくなったと思う。(海外でも日本でも)
言葉が多少不自由でもスタンプが使えるのはとても頼りになるし、
意思疎通のしやすさで言ったら抜群のアイテム。
例えば、メールアドレスだけでメールをするだけでは伝わらない細かい部分を
絵や写真で手軽に伝えることができるのは本当LINE様様だと思う。

ホテルについては、今までの記事で何度か書いたが、
最寄駅まで歩いて20分くらいかかるような場所にあり、観光には不自由な場所にあった。
ただ、クラブには近く、行き帰りには便利だったし、
観光についてもタクシーを利用すればそれほど不便には感じなかった。
(タクシーは安いので、思い切って使った方がいい。)

本当にクラトロさんには感謝してます。ありがとうございました。
掲載にあたってクラトロさんに連絡してみたけど、
返事を頂けなかったので、ぶっちゃけ無断掲載です。
懐の広い方なので許してくれると思いつつ、何かあったら削除するつもりです。

↓さて、話戻って竜さんの話は続きの記事で。次がラストです。ついにこの話にオチがつきます。

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ナンパあんてな 

19:30│コメント(2)このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年01月29日

クラブ日記No.112からの続き。
No.112では台湾に僕と一緒に行った竜さんの視点で、
台北のクラブLAVAにてナンパした記事を書かせてもらいました。
今回はその続き。さてさて、結末はどうなるか・・・
ナンパする男性にとって最終決着は体の関係を持つことだから、
果たしてそこまでいけるかどうか、ご注目です。

LAVA竜の兄貴
※竜の兄貴はこんな感じの人。

9月某土曜日(台湾滞在3日目) 25時~ @LAVA  from side-Dragon

LAVAに入って一時間、二軒目のクラブと言うこともあって少々疲れた俺はダンスフロアの雑踏を後にし、
一杯飲みながら一休みすることにした。
ある程度アルコールを補給しながら、ナンパする士気を高めに維持しなければ朝まで持たない。
途中、御子柴さんがウロウロしていたが、何も言わずに放置。
彼は泳ぐのを止めると死んでしまうマグロのように一晩中クラブを回遊し続けるから大したものだ。
日本のクラブでは、ひどい時には一杯もドリンクを飲まないで歩き回り、
朝方になって「このドリンクチケット余ったのであげます。」と言ってくることがままある。
水分補給なしに歩き続ける姿はストイックさに尊敬というよりも、ちょっと呆れる。
42.195kmを走るランナーだって2時間ちょっとの競技中に水を飲むのに、彼は一滴も飲まない。
たぶん御子柴さんならアラブの国のちょっとした砂漠ならおおよそ手ぶらで渡り切ってしまうだろう。

LAVAバー刊

そんなことを考えながら、ビールを口にしていると、バーカウンターで一人で佇む女性を発見する。
バーカウンターに肘をつきながら黄昏るように何かを考えているようだ。
ミラーボールのライトが彼女の背中を照らし、
正面からはバーカウンターで反射された光が彼女の顔を赤く染める。
綺麗だ。クラブマジックでは決してなく、遠目から見ても絶対綺麗だ。
あまちゃんに出てくる「有村架純」に似ている清純系。
俺の視線に気付いたのか、俺を一瞥すると気まずそうに目をそらす。
俺は一瞬戸惑ったが、この機会を逃してはいけないと自分に言い聞かせ、
数メートルあった「架純ちゃん」との間を数歩歩き近づき、思い切って話しかける。
「晩上好!(ワンシャンハオ)」
フフフと笑った顔がとても可愛い。悪戯な笑顔がまぶしすぎるぜ。
あまりの可愛さに俺は次の言葉が出てこなくなった。
えーっと、何を俺は話せばいいんだ・・・勢いだけで行くのはまずかったか・・・えーっと・・・
首をかしげる彼女に錯乱した俺は何故か「I'm Japanese.」と説明してしまった。
自分でもなぜ日本人だと言ったのかは分からない。今思い出してもちょっと恥ずかしい。
自己紹介の意味も込めて、そして「日本人」と言ったら食いつくかもという若干の邪な期待も込めて
ついつい出てしまった言葉だった。
言った後、しまった!と思ったが、彼女は「えっ!そうなの?旅行なの?」と俺の言葉を受けてくれた。
そこそこ英語が出来るようで、俺の不自由な英語も彼女は汲み取ってくれる。
俺は頑張って身振り手振りで話をつなぎ、30年弱の人生で一番英語を駆使していた。
英語の聞き取りは出来ないのに俺は必死になった。
学生の頃これくらい必死に勉強していたらきっと英語の成績もよかったろうに。
そして、少しずつ彼女の置かれている状況を理解していく。
彼女の名前はスージー。台北に住む23歳の社会人。彼女は言う。
「クラブが好きで良く来るの。今日は友達の男の子二人と。
だけど、男の子二人は私を置いてどこかへ行っちゃった。
いつものことだから、別にいいけどー。踊り疲れて休んでたところにあなたが話しかけてきたのよ。」
なるほど、日本だったらナンパが難しいパターン。男連れは真性クラバーのため、ナンパには向かない。
だけど、この後も30分一生懸命話を続けた。
日本で住んでいる場所、日本での仕事のこと、今は旅行で遊びに来ていること、
台湾の料理が美味しいこと、台湾のクラブが楽しいこと、友人がマグロと化していること・・・。
彼女からも家族や仕事の話や今日一緒に来ている友達のことを聞く。

話をして和んだ後、「一緒に踊ろうよ」と手を引き、ダンスフロアに。
手をつないだ瞬間どんな反応をするかと思ったが、
やっぱり薄く微笑みながら嫌そうなそぶりは見せなかった。
これはいけると思っていいのか!俺のボルテージは少しずつ高まっていく。
ダンスフロアでも手をつないだまま踊る。
手のつなぎ方もいつの間にか指を絡ませる恋人つなぎになっていた。
俺は音楽に身を任せながらこの後の展開を思考する。
やっぱり、ホテルまで連れて帰りたい。それにはまずこのクラブを出なければ。
途中、一匹のマグロが未だに回遊しているのを見かけながら考える。
昨日一昨日とあのマグロは女の子に「ホテルに行こう」とはっきり言ったらしい。
ただ、今の俺のこの状況ではさすがに不自然すぎるだろう。
だから、一旦クラブに出て休むことをスージーに提案する。
「俺の友達が他のクラブに居るらしいから、一緒に行ってみない?」
俺の言っていることが伝わったかどうかかなり不安だったが、とりあえずOKの返事をもらい、外へと向かう。
外で立ち話をして頃合いを見てホテルに連れ帰るつもりだった。
この時点で2時。良い時間だ。
スージーの手を離さないまま、出口へ向かう。すると、マグロの人とすれ違う。
俺は2時の待ち合わせをすっかり忘れていた。
(携帯がつながらないので、一度2時に入口に集合しようということになっていた・・・)
御子柴さんは俺を完全にシカトし、どこかへと消えようとしている。
慌てて制止すると、「話しかけてくれるな」とばかりに睨みつけ、
実際「なんで話しかけてくるんですか?僕は無視してうまくやってください。」と言う。
彼女には「友達が他のクラブにいる」と言った手前、
御子柴さん(友達)がここにいたら話がおかしくなると思い、
御子柴さんに通訳をお願いする。「一旦クラブを出て外で休もう。」と伝えてくれと。
彼女は「OK」と一応言うが、御子柴さんも「?」、彼女も「?」、
二人してよく分からない状況になっており、ただ、混乱に乗じて外に出ることに成功した。

LAVAを出て、コンビニでペットボトルのお茶を二人で買って、
LAVAが入っているモールの入口の広間に二人で腰かける。
周りはクラブに疲れた若者たちがタムロしている。
台湾のクラブは再入場可だから、こうやって中と外を行き来できる。
クラブで立ちっぱなしで疲れたなら外で休むことが可能。
そんな周りに人がいる中でスージーの手を取りながら、クラブの中でした話を続ける。
ここなら、クラブの音に邪魔されずゆっくり話が出来そう。

一日目に九份に行ったこと、九份が日本映画の「千と千尋の神隠し」で有名なこと、
龍山寺の美しさに感動したこと、スージーの美しさにも感動したこと、
昨日Luxyに行ったこと、Luxy Girlが可愛かったこと、今日会ったスージーの笑顔も可愛かったこと、
そして、友人が今もマグロと化して泳ぎ続けているだろうこと・・・。

何かにつけて彼女を褒めるのを俺は忘れなかった。
スージーが照れながら「そんなことない」と言うのが俺の心をくすぐった。
俺は次第に彼女に引き込まれ、もっと彼女のことを知りたいと思ったし、あわよくば一緒に寝たいと思った。
彼女の気持ちは正直分からないが、俺の話を飽きもせず長い間聞いてくれるし、
彼女も自分の友達や家族のこと、仕事のことを英語のあまり分からない俺に必死に伝えようとしてくれる。
食いつきという言葉は適切ではないが、多少は刺さっている気がしないでもない。
だから、正直にこの後も一緒に居たいと申し出た。
だけど、彼女は言う。今日は友達と来ているから一緒には行けないと・・・。

俺の戦いは潔いくらいスパッと幕を閉じた。
時間は3時半、気付いたらクラブを出て1時間半も経っていた。
やっぱり俺の力では即は無理だった。
和むところまでは行ったがもうひと押しが足りなかったようだ。頑張ってみたんだけどなぁ。
まだ日が昇る時間には早いが、空を見上げると少しずつ暗さが薄れていく。
冷たい空気を思い切り吸い込んだ時、六本木でナンパに失敗して帰る朝を思い出していた。
場所がどこでもこの味は同じだ。
モヤモヤした自分の心とは裏腹に澄んだ空気が妙に美味しく、いつも俺の心を溶かしていく。
これが自分の実力だから仕方ない。悔しいが完敗だ。

彼女は座りながら俺の肩に顔を乗せ、ウトウトし始める。
勝負には負けたが、台湾女子の可愛い寝顔を見れたから良しとしよう。
敗北を認めたら、少し気持ちが晴れた。

すると、どこぞのマグロが回遊を終えて、LAVAから出てきた。
足取りは軽やかに、そして若干バカにした笑い顔で、遠くからこちらをジロジロ見ている。
恐らく俺達の様子が気になるのだろう。
「ダメだった」と伝えたかったが、彼女が俺の肩で寝ている手前、ここからは動けない。
その様子を見た御子柴さんは完全に勘違いして、親指を思い切り立てながら去って行った。
いや、違うんだけど・・・。

数分後、スージーが起きだす。「ちょっと寝ちゃったみたい。ごめんね。」
「Ryuと一緒に居ると落ち着くね。」寝ぼけた顔で言ってくれるのが嬉しい。
だけど、俺は負けた男だ。そろそろ別れを言わなきゃ。
御子柴さんを追いかけて、作り笑顔で「ダメでした!」と元気よく言おう。
御子柴さんは自分だけ女の子がいいことがあったことにきっと引け目を感じるだろうから。
本音は悔しいけど、御子柴さんに気付かれないようにしないと。

色々考えていると、スージーは言う。
「Ryuは明日まで台北に居るんでしょ?今日ご飯食べに行こうよ。」
「昼間は仕事があるけど、夜が空いてる。Ryuは?」

勿論空いていると答える。突然の彼女からの誘いに驚きを隠せない。
これは所謂デート・・・ということか?

また連絡するということでLINEのIDを交換。
タイミングよく、友達の男の子二人が現れ、お別れ。
男の子二人に挟まれて帰っていく後姿をボーっと見ていると、
スージーが振り向いて手を振ってくれる。
俺はあまりの急展開に茫然とし、その場に立ち尽くした。
少しだけ可能性が残っている・・・。

不甲斐ないことに、残念ながら女の子を持ち帰ることができなかった。
所謂「即」れなかった。そして、意思疎通の難しい女性との「準即」狙いのアポになった。
あまりにハードルが高すぎる。可能性はとてつもなく低い。

ただ、全てをあきらめていた地獄に垂らされた糸を俺は掴んだ。
果たして俺は天国に行けるのか・・・。

既に御子柴さんが帰っているだろうホテルに一人で戻り、
御子柴さんの部屋の前で合掌をして部屋に戻る。
御子柴さんは応援してくれていたし、俺の報告を心待ちにしていたから非常に申し訳なかった。
あとちょっとだった・・・この思いがどうしてもぬぐえない。
スージーは俺に気があるようだったし、強引にでも引っ張ってくればよかったか。
彼女ならそれを受け入れてくれそうな気がした。だけど、品の無い強引さは嫌いだ。
日本で女遊びをしてきた俺だけど、さすがに女性に対して失礼なことはしない。
そういった点では御子柴さんと考えが似ているところで、
今回もこうやって旅行に行くくらいの距離感に彼がいるのも
女性に対するスタンスが似通っているからだと思っている。

先ほどのクラブでのスージーとのやり取りを考えると、なんとももどかしい。
オールしたのにとても寝る気にはならない。
気晴らしにテレビをつけてみると、現地のオーディション番組が放送されている。
おばちゃんが歌謡曲を歌いあげているが、右側に書かれている言葉を見て衝撃を受けた。
BlogPaint
「即失敗」・・・。
えーえー、失敗したさ。何が悪い。
俺を嘲るように「即」(女の子と出会った後すぐに関係を持つ事)に「失敗」という文字が映し出されている。

胸糞悪い気分になったので、テレビを消し、
白く皺のないピンと張った清潔感のあるシートに身を横たえ、毛布を頭からかぶる。
このベッドにスージーと寝るはずだったのに・・・。
悔しさでいっぱいだ。
だけど、逆転の余地が全くないわけではない。
明日になったら御子柴さんに相談してみよう。
あの人なら奇策を持っているはずだ・・・。

台湾滞在4日目昼~夜 @台北市内 

昼過ぎにLINEで御子柴さんから連絡が入る。
「そろそろ出かけますか?」
この日は故宮博物館と士林夜市をまわる予定だった。
御子柴さんの部屋を訪ねると、
変態ニヤケ男がこの上なくニヤニヤしながら「昨日はどうでした?」と聞いてくる。
なんだか腹が立ったけど、正直に「いやー、ダメでしたね・・・。」と答えると、
変態ニヤケ男はかなり衝撃を受け、
「えっ!なんかうまくいきそうだったじゃないですか。え?なんで?」
俺は顛末を説明する。
御子柴さんは話を聞き、変態ニヤケ男から変態ショボーン男になり、
俺の残念な気持ちを共有してくれた。
変態には違いないが、意外に情に厚い男なのだ。
しかし、まだ今日もう一度会うことになるかもしれないと伝えると、
晴れやかにパーッとした表情になり、一気にまくしたてる。
「一体いつ会うんだ?今からか?夜か?」
「どこで会うんだ?レストランか?カフェか?バーか?」
「僕と出かけてる場合じゃない。用意をしなけりゃ。」
「なんなら僕もそのアポに行こう。」と錯乱し始めたので止めておいた。

御子柴さんと故宮博物館に向かう。
行く途中に、スージーに連絡し、本当に今日会えるかどうか確認する。
英語が不自由なので、携帯の翻訳アプリを使って日本語を中国語に変換した文章と、
日本語を英語に変換した文章を併記してLINEする。
基本、クラブで会った子との連絡は台湾でも変わらない。
「昨日は一緒に居てくれてありがとう。とても楽しかったよ。」
既読のマークがすぐに表示され、返答を待つ。
LINEする→既読のマーク表示→「おっ!読んだ」→全然返事来ない。
→やっぱりダメだったかー。のパターンにならないように祈る。
数分後、「こちらこそありがとう。私も楽しかった!」との返答。
第一関門突破。既読無視というのも十分に考えられるのだから。
早速、昨日言ってた食事の件を打診したかったが、
焦りは禁物と何気ないやりとりを。
それにしてもこの翻訳アプリは気を遣う。
スージーから送られてくる中国語も、読み取れないくらいに文法がめちゃくちゃな日本語に変換されてるし、
こちらの意図が伝わるか非常に心配になる。
だから、「それってマジ面白いね~(^ ^)」という言葉も
敢えて「それは本当に面白いことですね。」といった具合に、
アプリの頭の悪さ(翻訳機能の不正確さ)を計算した言葉を作り上げる。
せっかくのチャンスを不意にするわけにはいかない。
何かの間違いで変な下ネタとかに訳されたらたまらない。

故宮博物館は世界四大博物館に数えられている有名観光スポットのため、
無料Wi-Fiがつながり、LINEでのやり取りが可能だったのがありがたかった。
なんとか19時から会おうということになったので、御子柴さんに報告する。
御子柴さんは俺の携帯をチラ見し、
「スージーは竜さんに気があるようですね。」と言う。
確かに昨日の会話は勿論、このLINEのやり取りも俺を真似て、
中国語+日本の二か国語でメッセージを送ってくれる。
きっと俺と同じように言語変換アプリを使っているのだろう。
「普通女の子はそこまでしませんよ。
気があるからそんな面倒なことしてくれるんじゃないですかねぇ。」
期待感溢れる言葉をくれる御子柴さん。コイツ、たまにはいいこと言うな。

その後も士林夜市に出かけるが正直気が気でないため、観光に身が入らない。
結局、台北最大の夜市で何も食べることなく、何も買うことなく、後にする。
この時点で17時過ぎ、一度ホテルに帰ってシャワーを浴びて、アポに備えたい。
御子柴さんとタクシーに乗り込む。
(このタクシーが不運で、運転手は全く道が分からない素人で
御子柴さんと俺で指さしをしながらホテルまで運転することになった。)

ホテルに着き、時間もギリギリになってしまったが、シャワーくらい浴びる時間はあるだろう。
部屋に入る時、御子柴さんに「女の子に会う前に僕の部屋に立ち寄ってくれませんか?」
「渡したいものがあるんです・・・。」と言う。
何か特別な秘密兵器でもあるのだろうか。

俺は根拠のない御子柴さんのニヤケ顔を頼もしく感じ、
シャワーを浴びた後、御子柴さんの部屋をノックするのだった・・・。

(つづく)
 
↓相方の準則奮闘記第二弾でした。試合はもつれて延長戦へ。
もう少しだけ話は続きます。乞うご期待です。
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ナンパあんてな 


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