2014年09月03日

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※飛田の元エース・桜井あゆ、現在はAV女優。

其の一に続く、風俗街レポート。
前回は飛田新地の入口部分までを書かせてもらった。
ここからは飛田新地内部を説明しようと思う。

新開筋商店街の北門部分から入るとそこには碁盤の目のような縦と横の道が整備されている。
中心部に入る前に北門近くにある「飛田新地料理組合」の建物(飛田会館)を覗いてみた。

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風俗街に料理組合、不釣り合いな組み合わせだが、これには理由がある。
1958年に売春防止法が制定され、売春が国から認められなくなった。
(それまでは赤線と呼ばれる地域は売春がOKだった。ちなみに認められていない地域を青線と呼んだ。)
勿論、飛田新地もアウトなわけだが、表向きは料亭ということでお店を開き、
料亭内でのお客と仲居さんの自由恋愛が行われているという解釈をすることで、店を継続した。
まぁ、風俗業を仕事にしている人からしたら、明日から売春防止法適用で売春できませんとなったら、
経営者も呼び込みのおばさんも体を売る女性も全員食べていけなくなるわけで。(正確には一年の猶予があった)
ちなみに、風俗業はシングルマザーの最後の受け皿みたいなところもあるから、
そういう意味では一概に悪い存在と言えないと個人的には思っている。
(沖縄でも米軍と結婚した日本人女性が離婚して子どもを育てるのに風俗でお金を稼ぐって話がよくあると聞いた。)

ちなみに、現大阪市市長の橋本徹が飛田料理組合の顧問弁護士を勤めていたこともある。
なぜ飛田の弁護士を勤めることになったのかその経緯は分からないが、
(元々の血筋によるものなのか、辣腕弁護士としての実力が見初められたのかその辺りは分からない)
度々報道ではクローズアップされている。

以下のようなエピソードを覚えている人もいると思う(Wikipediaより抜粋)

かつて飛田料理組合の顧問弁護士を務めていた橋下徹は、2013年5月27日に日本外国特派員協会において記者が「名称は『料理組合』かも知れないが、飛田は、お店の2階に上がってお金を払えば買春できることは、大阪のちょっとませた中学生なら誰でも知っている。中学生が聞いて、『橋下さん、うそついてはるわ!』と思うような詭弁を弄してひとりの政治家として恥ずかしくないのか」と問いただしたのに対し、「日本において違法なことがあれば、捜査機関が適正に処罰する。料理組合自体は違法でもない」、「違法なことであれば、捜査機関が行って逮捕されます。以上です」などと述べ、売春の実態の有無には直接的に触れず、料理組合それ自体には違法性が無いという点のみ説明している。

建物の中は人はおらず、建物の周りにも関係者らしき人もいなかったので、
写真を撮らせてもらった。
普通の公民館風で、中は暗いし、どういう風に使われているかは何も判別できない。
暴力団組員が集まって悪い相談をしているようにも見えないし、
剃りこみのあんちゃんが「何しとんじゃ、コラー!」と怒鳴って出てきそうにもない。

僕はそのまま通り過ぎ、お姉さんが店の軒先に座っている一軒一軒を物色して歩く。
飛田新地の中はこんな感じになっている。

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作りは関西にありがちな東西南北がはっきりした碁盤の目。
東西に走る道を「通り」、南北に走る道を「筋」と呼ぶのは変わらない。
①のアーケードは其の一で紹介した「新開筋商店街」。
②は上記の「飛田会館(飛田新地料理組合)」。

新開筋商店街と並行するように上から
③桜木町会④山吹町会⑤大門通り⑥弥生町会⑦若菜町会と並んでいる。

上記の地図に書かれているように、それぞれに別名があり
③青春通り④メイン通り⑥・⑦妖怪通り(別名:年金通り)と呼ぶ。
妖怪通りだなんて何と恐ろしい呼び名だと思う。
別名年金通りという名前からも分かる通り、年増な女性が並んでいるお店のことだ。

②の飛田会館前をそのまま南下して歩き、⑧の鯛よし百番までやってくる。
この店は昔所謂他の店と同様の作事が行われていた場所だが、
現在は純粋な料亭として使われている。
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なんて趣のある建物だろう。
この日は営業していなかったから、お店の明かりはほとんどついていなかったけど、
本来は「千と千尋の神隠し」に出てくるような煌びやかなものらしい。

大正時代の遊郭が料亭に ~鯛よし百番に行ってきた~

レトロな建物を訪ねて 鯛よし百番

この二つのブログが内部の作りの参考になると思う。
昔ながらの作りが意匠を凝らして作られているが、なんだか焦点が定まらないように思うのは気のせいかなぁ。
ここで、昔の遊女が男性客に徳利に入った日本酒を注ぎながら、
「この男と寝るのか」とふと我に返った時もあるだろう。
そんな時、こんな複雑な作りに目を泳がせることで気を逸らすように
作られたようにも感じられる。

ちなみに、食べログにもぐるなびにも料亭としてしっかり載ってます。
(男性が遊ぶ料亭の方はぐるなびには勿論載っていません。)
料理の写真やレビューを読むのもまた楽しいです。

食べログ 鯛よし百番 天王寺(居酒屋)

ぐるなび 鯛よし百番

1918年に建てられた建物で、1958年の売春防止法制定後、
飛田新地の酒屋「みつわや本店」の社長が創業し、
関西一円に100店舗近い居酒屋チェーン店を展開する「百番グループ」の看板店舗となった。
看板店舗と言うだけあって、大門(上記地図の西側)という一番大きな正門から一番遠いところに立てられていることが
その証明になっている。
戦禍を免れた遊郭建築であり、2000年に国の登録有形文化財となっている。
絶対に無理だとは思うけど、飛田新地全体で見れば、世界遺産に登録してもいいくらい、
歴史的にも景観的にも優れた場所だと個人的には思う。

鯛よし百番をさらに南へ進むと⑨慰霊碑の一角がある。

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上の写真は慰霊碑。この右隣に慈母観音 (無縁仏)があった。

慰霊碑は、いろいろな事情により飛田遊廓で働き、居住をしていた多くの男
女 (遊女) の方々が様々な事情や世間の風評で、遊郭外に移住することも
ままならず亡くなられた霊が安らかなれと願い建てられたものです。

慈母観音は、地域に貢献されながらも、身内にも看取られないまま
亡くなられた多くの遊女達の霊を供養し、彼女たちの苦労を決して
無為にしないように、地域が一丸となって奉って行きたいと思い
合わせて地元であります 西成区山王三丁目 に建てたものです。
ここに安らかに眠って頂きたいと心よりお祈りします。

横にあった設置版より抜粋。

ここでは詳しい話は割愛するが、その昔は遊郭に売られてきた女性が多くいたらしい。
東北の農村で作物の収穫がままならず、口減らしのためにその家の娘さんが売られていく。
口利きの業者(たぶん、カタギじゃない)もいたらしい。
そんな女の子たちがここに来て何年も働いて家に帰れるかと言ったらそんなこともないだろう。
また、飛田で生活した女の子がそのまま呼び込みのおばちゃんになるケースも非常に多い。
だから、ここで生まれずとも大人になってからの一生を飛田で終えることもあるだろう。
家族を持たず、身寄りがなく一生を終えることになった遊女がきっとたくさんいた。
そんな人たちが祀られている場所だと思う。

僕は小銭を御賽銭箱に投げ込み、手を合わせる。
一応心の中で、自己紹介をして、飛田に興味を持っていることと
半分好奇心で半分マジメに、つまらないブログというものに認(したた)めようとしていることを報告した。
決して愚弄しているわけじゃないから、気を悪くしないで下さいとも謝っておいた。

気持ち悪い行為と思われるかもしれないけど、僕は霊魂の存在を信じてるので、
この場所に携わった人たちをお参りする行為には意味があること。

周りにお店もなく誰もいないので、明かりもない街中から漏れる薄暗い光の中、
少しの時間だけ、死者に思いを巡らせたところで僕は踵を返した。

次回は本丸のそれぞれの通りを歩いてみます。

みこ散歩 大阪・飛田新地編 其の三 青春通り・メイン通り・妖怪通り


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この記事へのコメント

1. Posted by ゆう   2014年09月05日 11:44
お元気ですか?
いつもながら、散歩編も楽しく読ませて頂いております。
さすがの観察眼と情景描写、そこからの話題の広がりや表現など、読みごたえがあって面白いです。
2. Posted by 御子柴清麿   2014年09月07日 01:23
To:ゆうさん

お久しぶりです。
感想ありがとうございます。

そんな風に言っていただけるのはゆうさんだけです。
正直、最近は「クラブ」のことも「ナンパ」のことも
書かず、こんな感じで関係ないことを書いています。

自分の好きで書いているので贅沢は言えないのですが、
反応が無いと寂しいもので、こうやってコメントもらえると嬉しいです。

クラブだけでなくて、もっと汎用的で、
人が興味を示したり、経験したことが無かったりすることを
書くことで、読者の裾野を広く開拓しようと思ってるんですが、うまくいっていません。

それでも、今僕の記事の中で一番読まれるのは
「初めてのハプニングバー・シリーズ」なので、
「クラバー」「ナンパ師」共にそっぽを向かれている状態なわけです。笑

あまりに中途半端になるようだったら、
ブログを閉鎖とも考えたりするんですけどね・・・。

今は、反応が無いけど、それでも読んでくれてる人がいると信じて僕の興味を持ったことは何でも書いていこうかなとは思ってます。

またお会いした時に諸々相談させてくださいねー。

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